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2010年01月10日

コテンパンダン宣言 Déclaration de la Kotén-pendance!

 私たちは、遷都1300年を迎えたここ奈良で、2010年10月、『ザ・great 盆地フロンティア』をキャッチフレーズに、現代美術イベント≪奈良アートプロム2010≫(略称・NAP)を開催します。

 NAPの中核となるのは、三種類の展覧会です。

1.招待作家展
(NAPメイン会場国際奈良学セミナーハウス旧世尊院において、しりあがり寿氏を招いて開かれます)

2.NAP2010グループ展
(NAP2010のキャッチフレーズ”ザ・great 盆地フロンティア”をイメージして、NAPが用意する奈良市内の会場で開催される公募展です。選考によって十人前後の作家が選ばれる予定。出展料をいただくことになります。募集要領など詳細はNAP公式サイトで近日中にお知らせします)

そして、

3.NARAコテンパンダン展(奈良市を中心に同時多発的に開催される、自主的で自由な個展の集合体。参加費は不要です)

 この記事では、3番めのNARAコテンパンダン展についてご案内いたします。

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(メイン会場、奈良学セミナーハウス旧世尊院

 

【NARAコテンパンダン展概要】

「コテンパンダン」とは、「個展」と、徹底的・とことんを意味する「こてんぱん」と、フランス語で自主独立を意味する「アンデパンダン」(=l'indépendant)とを合成した造語です。

「NARAコテンパンダン展」という名称は、それぞれ独立した現代美術の個展が、奈良の各地で、徹底して同時多発的に開催され、その全体がひとつの大きな展覧会となることを意味しています。

 NARAコテンパンダン展は、作家が自主的に自由に開く個展(グループ展でもかまいません)の集まりです。現代美術作品であれば、テーマや形態、ジャンルは自由会場も、ギャラリー、カフェ、ショップ、古民家、屋外など自由参加費も不要です。

 参加作家は原則として、会場探しや使用契約、展示の計画、作品の搬入出、会場の管理などを自費・自己責任で行います。(ただし、会場探しに関しては、遠隔地在住などで困難な場合、NAP実行委員会がお手伝いできます)

 参加条件は3つ。

1.会期が、NAPメイン会場の会期(2010年10/2-10/11)とほぼ重なっていること。
2.奈良(奈良市内が中心となりますが、県内の他市町村でもかまいません)で開かれること。
3.現代美術作品であること。ジャンルは自由です。(実行委員会による審査の結果、現代美術展としてのNAPにふさわしくないと判断された場合、参加できない場合もあります)

 参加が決まった展覧会は、NAPの公式パンフレットやサイトに掲載されます。メイン会場でも、来場者への情報提供や紹介が行われます。各個展会場の連携や、来場者に回遊していただくための企画も計画中です。

 募集要領など詳細はNAP公式サイト(http://nara-art-prom.com/index.htm)で近日中にお知らせします。


 というわけで、こんにちは。NAP実行委員会テキスト担当、中村ケイタロウです。

 NARAコテンパンダン展というのは、おおむね以上のようなものなのですが、正直に言って、実行委員の私たちにも、それがどのような形で実現するか、まだまだ分からない部分があります。
 しかし僕は、このNARAコテンパンダン展に、とても大きな期待を抱いています。
 なぜなら、コテンパンダン展こそが、NAPをこの奈良の地で開くことの意義を大きく担っていると思うからです。

 すべては、「NARAコテンパンダン展」という名称の中に語られています。
 上でもお話ししたように、この名には「」と「indépendant(自主・独立)」という言葉が含まれています。そのことは、とりもなおさず、この展覧会が、自立した個としてのアーティストの主導による、自主的で自由なものであることを表現しているのだと僕は理解しています。

 と、同時に、「NARA」という地名が冠されていることを無視するわけにはいきません。
 この「奈良」は単に、「北緯34度70・東経135度80付近」という位置を示しているのではありません。独特の自然環境を有し、千数百年の歴史を持ち、何十世代にもわたって人々が住みつづけ、現在も様々な人々が暮らし、働き、生きている、この盆地宇宙の総体を指しています。

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(盆地宇宙。"The Great 盆地フロンティア”)


 NARAコテンパンダン展では、たくさんのアーティストたちが、奈良の街の各所で、ギャラリーや、カフェ、ショップ、古民家、あるいは野原や寺院や神社など、さまざまな場所で個展をひらくことになります。それぞれの場所に歴史的文脈があり、かかわって生きる人々がいます。

 僕が期待しているのは、「自由」な「個」であるアーティスト、「自然」や「歴史」や「地域社会」や「文化」や「生活者」などの総体としての奈良が出会うことによる化学反応のようなものです。アートと地域が出会うことによって生じる、予期せざるエネルギーの発生です。そこでは、わたしたちNAP実行委員会は、そのための場を提供する触媒のようなものにすぎません。

 私たちが持つ力を何倍も上回る大きな力が、NAP2010から生まれてくること。それが私たちの望みであり期待です。NARAコテンパンダン展は、そのための3本の柱のうち、重要な一つなのです。

現代アーティストのみなさん、奈良のみなさん、どうか、NARAコテンパンダン展に皆様のお力を!

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(奈良の街角風景)


 僕は今後も、招待作家展やグループ展はもちろん、このコテンパンダン展への動きを積極的に当ブログで取り上げてゆきたいと思っています。参加を予定しているアーティストのみなさんへのインタビューの掲載も考えています。ご協力をお願いいたします。


中村ケイタロウ
http://home.att.ne.jp/blue/nakamu1973/index.html

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posted by 実行委員会 中村ケイタロウ at 16:08| Comment(5) | 奈良アートプロムについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月01日

あけましておめでとうございます

 新年あけましておめでとうございます。
 中村ケイタロウでありんす
 いよいよ、遷都1300年の記念すべき年がやってきました。第一回NAP本番の年です。スタッフ一同、一丸となって……というのは、現代美術のイベントにはふさわしくないかもしれませんね。心をひとつになんてするよりも、いろいろな心を持ち寄ることによって起る変化やダイナミズムこそが、わたしたちNAPの力になると思うのです。
 いずれにせよ、みんなの基本的な目的はひとつだと思います。NAPを成功させること。そして、専門家の先生方からご近所のお子さんたちに至るまで、奈良に暮らすみんなや、奈良を訪ねてくださる皆さんに、奈良から発信する現代美術に触れていただくこと。

 さて、奈良の宇宙レベルでの発展とNAPの超絶的成功を祈願して、さっそく初詣に行ってきましたよ。

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▲NAPメイン会場、旧世尊院です。尻上がりに発音してください。「せそんいーんグッド(上向き矢印)」。ここで初詣――といきたかったところなのですが、現在ではお寺としては機能していません。わたしたちNAPが、この建物に魂を入れることができたらすばらしい。

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▲東大寺参道には、すごい数の善男善女が……。ゼンニャンゼンニョ。ジェンナンジェンニョ。うまく発音できません。

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▲中村が、奈良で一番すきな建築、東大寺南大門。ライトアップによって、夜の中に構造美が浮かび上がります。

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▲人の足に長年踏まれ続けてとろとろになった石畳が、やわらかく照らされます。

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12世紀の現代アーティスト、運慶と快慶による傑作。夜のほうが綺麗に見えますね。

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▲二月堂から見下ろせる奈良の夜景。ふっふっふ。この全てがわれわれNAPのものになるのだ……。(なりません)

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▲炎のぬくもりと明るさに集う人々。

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▲大仏殿へのアプローチ。いつ見ても、何度見ても、その巨大さには圧倒されます。

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▲大仏様、中村ケイタロウがまた来ましたよ。
 去年はありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。
 虚空のような無明の世界で藻掻き続ける僕たちみんなを、どうか見守っていてください。
 歴史の荒波を越えて同じ場所に1300年座りつづけていらっしゃる、あなたのそのお姿を見ていると、僕は、たとえどんなことがあっても、この世界はこれからも大丈夫だ、という気持ちになるのです。そして、そういう気持ちにさせることもまた、アートの持つ力の一つだと思うのです。
 大仏様、あなたもまた、ひとつのでっかいアートなのですから。

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▲なんやかんや言うたかて、食べやんと話になりません。えろ寒いわー。

 新年早々、駄文駄写真失礼いたしました。
 アートを愛する全ての皆様、本年もNAPにご理解とご支援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。


 中村ケイタロウ
http://home.att.ne.jp/blue/nakamu1973/index.html




posted by 実行委員会 中村ケイタロウ at 11:00| Comment(0) | 奈良アートプロムについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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