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2010年10月27日

『オヤジ山水』展の動画が公開されています

しりあがり寿さんの公式サイト
『ほーい!さるやまハゲの助』で
『オヤジ山水』展の動画が公開されています。


期間中見逃した方、
もう一度あの展示を観たいという方・・・、

この機会に是非ご覧ください!


http://www.saruhage.com/blog/index.html#000404
posted by 実行委員会 オオタ at 11:30| Comment(0) | 会期中の会場紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月16日

〔会期中の会場紹介〕この週末まだ間に合うコテンパンダン展ふたつ:/川野安曇さん『the moist view』/中尾めぐみさん『どこか』

 みなさんこんにちは。まだまだ中村ケイタロウです。
 先日の記事でもお伝えしたように、コテンパンダン展の一部は今なお開催中です。
 で、今回は、この週末ならまだ間に合うコテンパンダン展をふたつ、ご紹介します。どちらも、10/17日までの、女性作家による風景画展です。

1:【川野安曇さん コテンパンダン展『the moist view』@MEUBLE/Bar


 淡い色彩で描かれた風景画。そこには具体的な情報はあまりありません。ただ、空と緑の色と、土地の起伏の印象が、透明で美しい光によって、キャンバスの上にうっすらと痕跡をとどめている感じ。
 
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 在廊中だった川野さんに、すこしだけお話をうかがいました。
 これらの絵は、車窓を過ぎ去る風景を、絵の上に固定したもの。ある特定の地点の風景というわけではなくて、ある区間の風景全体の要素を抽出して絵にするのだそうです。
 まるで長時間露光の、あるいは多重露光の写真のように? 
 だから、その区間の距離が長いければ長いほど、画面は抽象的になってゆきます。

 光、色、速度、距離。ある旅の時間が写し取られたキャンバス。僕もどこかへ遠い遠い場所へ、しっとりとした風景(the moist view)を求めて、移動したくなるのです。


2:【中尾めぐみさん コテンパンダン展『どこか』@cafe sample】

「僕なりのNGワード」というものを、いくつか持っています。みんなが使っても、自分ではあまり使わないようにしよう、と思っている、いくつかの単語です。
 たとえば、「心の闇」「本当の自分」「深層心理」「原風景」……などなど。
 どうしてこれらの語を使わないことにしているかというと、いかにも何かを語っているようにみえて、実は何も語っていないことになりがちな表現だと思うからです。
 そんなNGワードのひとつに、「心象風景」というのがあるのですが……。
 しかし、今回の中尾めぐみさんの作品を見ていると、この「心象風景」という言葉を、どうしても使いたくなってしまうのです。

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 強いショックを受けたときや、孤独を感じたとき、目の前の風景が一瞬にして変わってしまったように見える時がありませんか?
 風景自体は何も変わっていないのに、自分の心の状態が変わることによって、世界がまるで違った場所に見える。
 見慣れた風景が、知らない場所に。普通の森が、この世の果てのように。

 自分という一点が変質しただけで、世界全体がunheimlichな(≒不気味な、異郷的な)場所になる。そんな主観的な体験。
 
 今回の作品を拝見すると僕は、そんな瞬間に見た景色を思い出すのです。心の奥が震えるように感じるのです。

 中尾さんの作品展は今までも何回も見せていただいているのですが、今回は特に素晴らしかったです。あの一見クールでサバサバした中尾さんが、これらの美しい絵を描くために、どれだけ魂を削って苦しんだのだろう……。

 他の作家の方のコテンパンダン展でも思ったんですが、みなさん本当に、NAPに向けて力をそそいで下さっていたんですね。心から感謝です。



*中尾めぐみ展『どこか』の会場、cafe sampleでは、最終日の10月17日、音楽イベント”Ryan Francesconi Japan Tour 2010 奈良公演”が行われます。チェックなさってみては?

Ryan Francesconi Japan Tour 2010 奈良公演

10月17日(日)主催:sweet dreams、pastel records
会場:奈良sample 1F cafe(0742-24-2424)
出演:ライアン・フランチェスコーニ、たゆたう
開場:18:00 / 開演 19:00
料金:2,500円(前売)/2,800円(当日)
*1ドリンク込

◆チケット予約:パステル・レコーズ
メールにて、事前予約を受け付けております。
予約者名/人数/E-MAILを記入してお申込みください。
お問い合わせの場合もこちらのメールにお願いいたします。

E-MAIL : shopmaster@pastelrecords.com

 
posted by 実行委員会 中村ケイタロウ at 08:35| Comment(0) | 会期中の会場紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月10日

〔会期中の会場紹介〕中尾彩子さん『ならマーチ』:Mary Poppins Pochette横の路地

 こんにちは。えーと、僕は誰でしょう? 会期が始まって以来、喜びと焦りの中で自己と他者の境界が薄れ、全てが華厳の光の中にあるような気がするのは、気のせいでしょうか? まあそりゃ、「がする」のだから、「のせい」なんでしょうね……。えーと、僕は、少なくとも、中村ケイタロウではないことだけは確かです。それだけは確かです。

 さて、三連休初日の昨日はひどい雨で、奈良の街に出歩いていらっしゃる方も少なかったですね。
 僕は朝から一日、奈良学セミナーハウス旧世尊院で、招待作家展『オヤジ山水』(しりあがり寿さん)の受付を担当しておりました。

 いよいよ会期は今日を含めて二日。のこりわずかですが、今日も展示会場を紹介させていただきます。


◆日曜美術感・奈良アートシーン◆
中尾彩子さん コテンパンダン展『ならマーチ』@Mary Poppins Pochette横の路地

 ※(えーと、コテンパンダン展出展者の中に、中尾さんが二人(中尾彩子さん中尾めぐみさん)いらっしゃるのでご注意ください)

 中尾彩子さんには、僕はまだお目にかかったことがありません。僕が目にしたのは作品だけ。それも、会期が始まってから、偶然でした。

 実行委員としてはうかつなことなのですが、MAPに載っている「Mary Poppins Pochette横の路地」というのがどこのことなのか、僕にはよく分かっていませんでした。

 会期初日の夜、本部でのミーティングのあとで、もちいどのセンター街を歩いていて、ふと、NAPのフラッグに気がついたのです。
 それは、板壁の古い家に挟まれた、歩行者がやっとすれ違えるくらいの狭い路地です。前々から好きな場所でした。そこがMary Poppins Pochette横の路地だったのです。

 板壁にピンでとめられた、長い長い作品。
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 ああ、これが奈良アートプロムだ。奈良アートプロムというのは、こういうものに出会えるということなのだ。

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 薄い麻布(…だと思う。この方面の知識が皆目無いので……)のような布に、細い線で施されたドローイング。現代的なのにどこか古風で、繊細で、ちょっとずれた表現かもしれないけど、「上品な」作品。
 といっても、取り澄ました感じではなく、どこか、生々しさや蔭のようなものもあります。

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 一目見て思い浮かべたものは、中世の絵巻物でした。『信貴山縁起絵巻』とか、ああいうの。大和絵の、あの繊細で大胆な線に似て、日本の木造建築によく馴染みます。(西洋建築がペインティングだとしたら、日本建築はドローイング?)

 昨日まで無かった作品が、路地の歴史を伝えているように見えるのはどうしてでしょうか? 隠れていたものが浮かび上がっている? それとも、偽の歴史?
 しばらく、立ち止まって見入っていました。

 こうして記事で紹介しておいて、変なことを言うようですが、できれば偶然に出会ってみてほしい作品です。

 中尾彩子さん『ならマーチ』の近くでは、NAPオミヤゲ展(OKビル2F、奈良アートプロム本部)のほか、山田陽一さん(藝育カフェ「Sankaku」)大石温子さん(DESIGN WORK STUDIO)梶原美保さん(ベセル)岩本啓史さん(ベセル)芳林裕子さん、山村彩世理さん(パトリ)などのコテンパンダン展が開かれています。どうぞ足をお運びください。

 奈良アートシーンでした。 


 *******(http://home.att.ne.jp/blue/nakamu1973/index.html

posted by 実行委員会 中村ケイタロウ at 08:05| Comment(0) | 会期中の会場紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月09日

〔会期中の会場紹介〕徳田奈穂子さん『旅へ』:ニシガワギャラリー

 こんにちは。中村ケイタロウなのでしょう。そうなのでしょう。
 今日も、会場をご紹介。


◆日曜美術感・奈良アートシーン◆

徳田奈穂子さん コテンパンダン展『旅へ』@ニシガワギャラリー

 可愛らしい女性でありながら、頼もしい「オトコマエ」でもあるという、得がたい個性を有する徳田奈穂子さん。
 奈良アートプロム実行委員会で重要な任務を果たす委員の一人であり、奈良で生まれ育った美術家の一人でもあります。
 徳田さんの展覧会を取りあげた、「仲間褒め」と取られかねない記事をアップすることを、しかし、僕はためらいませんでした。
 彼女が全然知らない方だったとしても、まったく同じようにご紹介したでしょうから。

 徳田さんのコテンパンダン展会場、「ニシガワギャラリー」は、常設の画廊ではありません。路地の奥にある、空き家になっている長屋の一室を、今回の展示のためにギャラリーにしたものです。だから畳敷き。

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(↑こんな路地を入っていく。ちょっとどきどきします)

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(↑NAPのポスターを見て一安心。やっぱりここだ)

 作品は、油彩画。
 描かれているのは、動物。
 それはどのような動物か? 
 たとえば、草食の群生動物……羊、鹿、馬…・・・の、どれでもあるような、どれでもないような。
 個々の「種」の特性を剥ぎ取られた、「類」としての、「動物」。
 ただ「動物」としての存在感やぬくもりや質量感を有した、ただ「動物」である動物。
 だけど、血の通った、体温のある、体重のある、動物。

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 もちろん、奈良アートプロムですからね、奈良公園の鹿のようにも見えます。
 しかし六甲山牧場の羊たちのようにも、モンゴルの草原の馬のようにも見えます。

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 動物たちの姿勢や歩き方が、そこに緩やかな起伏があることを示します。
 そして、同じような色合いの、足の下の畳にも、緩やかな起伏が。床が傾いてるんです。

 日曜日の夕方、強い雨が降っていました。徳田さんのご家族や、鑑賞にいらした方や、近所の方々が、入れ替わり立ち代り、ニシガワギャラリーを訪ねてこられます。コミュニティーが息づいている、その濃厚な気配。

 ふと、来訪者が途切れた時間に、畳のうえにぼんやりと座って、徳田さんのお話をうかがいました。
 考えてみると、徳田さんとゆっくりお話したことは、今まであまり無かったのでした。

 作品についてお話したかったのですが、ついつい委員としての運営の話をしてしまいます。徳田さんはあまり多くを語られない方です。彼女の前で、確かなものとして目の前に存在している作品について敢えて言挙げすることは、なにやら照れくさくもあるのでした。

 油彩の技法についてとか、話していただいてもよかったのですが、まあ、僕は画家ではないから、聞いても分からないし、つまらない気がしました。こういった昔の長屋のあちこちに施された職人仕事とか、そんなことについて話したりします。
 そして雨が上がります。

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 ニシガワギャラリーの近くでは、NAPグループ展2010(カイナラタクシー綿町ビル)や、5*seasonさん(京終画廊)武田晋一さん(自宅玄関)擬態美術協会/鍵豪さん(ならまち格子の家)などなど、さまざまなコテンパンダン展が開催されています。どうぞお越しください。

 奈良アートシーンでした。



中村ケイタロウ(http://home.att.ne.jp/blue/nakamu1973/index.html
posted by 実行委員会 中村ケイタロウ at 02:54| Comment(2) | 会期中の会場紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月08日

〔会期中の会場紹介〕藤川奈苗さん:カイナラタクシー綿町ビル

 こんにちは。生まれてすみません黒ハート 奈良アートプロム実行委員の中村ケイタロウです。

 さて、僕は、月曜から金曜まではNAP以外の仕事(NAPほどは楽しくないし、NAPほどは疲れない仕事。お金はくれる)があるので、会場で働くことも、会場を見て回ることもままなりません。そこで、10月3日日曜日に目にすることが出来た出展作品のうちのいくつかを、少しずつご紹介することにしました。

 そりゃ、実行委員の立場にあって、特定の参加作家を取り上げることは適切ではないかもしれません。でも今や会期も始まりました。展示の一端に触れていただくために、あえてご紹介したいと思います。特定の方の作品だけを特に推薦しているわけではありませんので、その点はご理解ください。だって僕だってまだほんの一部しか見てないんだもん。

 題して、「日曜美術感・奈良アートシーン」
 さあ、カン・サンジュン先生のような甘いボイスでお送りします……



◆日曜美術感・奈良アートシーン◆

藤川奈苗さんNAPグループ展『ザ・geart盆地フロンティア』@カイナラタクシー綿町ビル)】

 実は、この方の作品は、応募書類を見せていただいた(役得ですね)時からずっと気になっていました。今回直接に拝見することが出来て、とてもうれしかったです。NAPが無事開催できたおかげですね。
 藤川さんの展示作品は、絵画です。油絵、水彩、ドローイング。

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(↑板と壁に彫刻刀で刻まれたドローイング(っていうか、スクラッチング?)。四角四角四角の並んでるのが、なんていうか、原初的に気持ちいいです)

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 見ると、抽象画なのですが、筆触や線や色を配置して構成した抽象的な平面、という感じではありません。「ここには何かが描かれている」「明瞭な形を持たない何かが、確かに描かれている」という印象を受けたのです。
 ちょうど藤川さんがいらっしゃったので、来場する方の少ない時間帯にちょっとお話をうかがいました。録音していたわけではないので、ここにそのまま載せることはできないのですが、僕が理解した範囲では、以下のようなことをおっしゃっていたと思います。(意味がズレちゃってたらごめんなさい)

● 抽象画だが、ベースとなる『物語』をきっちりと組み立てた上で、それを描いている。その『物語』を、公表はしないが、文章として書いておくこともある。
●『物語』を準備せずに、単に「ここにこんな線を描いたら良い感じだから」というふうに感覚的に描いていくと、うまくいかない。小さい作品ならまだいいが、大きな絵だと破綻する。部分が全体の中で機能しない。
●「よく描けた」と思った一部分にこだわってしまうと、全体が駄目になることがある。
●常に『物語』に立ち返りながら描く。そうしないと、何を描いているのだかわからないような絵になる。


 藤川さんのおっしゃる『物語』は、謎です。それがどんなものか、僕らには明瞭にはわかりません。たとえば、対象としっかりと向き合って目を閉じた時に見えて来る、あの『古い夢』のようなものなのでしょうか? それを共有するための言語はまだ無いのです。藤川さんの絵を見た人が、それぞれに絵の中から読み取るしかありません。だから、あなたにもぜひ見て欲しいのです。

 藤川さんのお話はとても楽しく、刺激的でした。ジャンルはちがっても、僕自身の制作のためにもとても参考になりました。深く納得。
 ところで、藤川さんは、生き生きとした目が印象的で、話してみると「芸術家」というより「関西の元気なお姉さん」(ごめんなさい)という感じの、素敵な方でしたよ。運がよければお会いできるかもしれません。



 カイナラタクシー綿町ビルにおける『NAPグループ展2010』には、藤川さんとともに、クニトさん谷内 薫さん塚本 佳紹さん中橋 祥行さんnoil noirさん松本 侑也さん三田村 龍伸さん三好 剛生さんが参加なさっています。
 また、すぐ近くのニシガワギャラリーでは、徳田奈穂子さんのコテンパンダン展『旅へ』が開催中。いずれも興味深い作品ばかり。またご紹介しますね!

 日曜美術感、奈良アートシーンでした。
posted by 実行委員会 中村ケイタロウ at 01:23| Comment(4) | 会期中の会場紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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